人手不足を掘り起こして考えてみました。

近頃TV番組とかで「入国管理局が不法就労者を…!」なんてのがあります。

ちらほら。

10年以上前は僕の住んでいるド田舎でも中国人らしい地味な感じの4~5人が自転車乗ってたり、夜に公衆電話前に並んでたりしてたんだけど、最近はドギツいメイクのブリブリなミニスカ履いた東南アジア人が自転車乗ってんの。

世間では製造業を中心に人手不足が深刻な問題になっていて、どこも人員獲得に必死。

ブローカーがベトナムやフィリピンから人集めて日本の会社に仲介している始末。

さぁ何でそんなに人足りないの?となれば理由は様々。

30年ちょい前を振り返ってみましょう。

日本はバブルの中で仕事するだけ給料になったし、舞い込んでくる仕事の量もハンパじゃなかったんだろう。"24時間戦えますか?"なんてCMもあったし。

僕はその時代の人間じゃないから、きっとみんな夢見てたんだろうと。

日米の貿易摩擦から銀行の金利の引き上げ(当時銀行はウハウハで頼めばお金借りれるくらい。お金借りても返済利息がめっちゃ安かったから、平社員でもお金借りてスーパーカー買ったりだとさ。)、通貨レートの見直しとか、全部アメリカの要求に「うん」って言っちゃうんだもん。

お金が回らなくなった日本。低金利でお金借りたのに、家建てたのに、車買ったのに、毎晩散財したのに、「え!?こんなに返さなきゃいけないの!?話が違うじゃん!」

会社もバンバン設備投資したり、国内で買うモノなくなって海外のビル買ったりしたけど、モノを買ってもらえなくなった日本。企業成績もテンションもダダ下がり。

「おいヤベエぞ!削れるモン全部削れ!」で今まで会社の経費でキャバクラ行ってたのに領収書切ると逆賊扱い。もちろん経費も落ちない。極端な話、コピー用紙一つにまでメスが入って「再生紙使え!」とか、「もったいないから両面使え!」。そこから先の「今、社員これだけ要らなくね?」、「いやぁウチ厳しいの知ってるよね?給料上げてくれ?下げたいくらいだよ。え?どこも同じだよ。」

で、30年。"社員"という言葉は"派遣社員"と"正規社員"という言葉に枝分かれした。

「や。ウチ厳しいから」で社員になれなかった"就職氷河期"と呼ばれる世代。

そして「良いトコ出てないと良いトコ就職できないよ!」という重学歴社会。

今、当時就職氷河期だった人は40歳前後になっていて、家庭によって暮らしぶりも違う。

就職氷河期に新成人なった人ももう家庭があるかも知れない。ないかも知れない。子供が居るかも知れないし、いないかも知れない。

子供が居るなら暮らしはどうだっただろうか?なぜ「若者の車離れ」とか「お酒離れ」と言われているんだろう?本当に興味がないのかな?自分の親が苦労してたのを知ってるから贅沢できなかったんじゃないかな?どうなんだろ?

重学歴社会もあって「勉強しろ!」で育った若者たちの多くは「や。少しでも良いとこ入るために勉強してたんで、日が昇る前から魚触ったり、獣臭する肉切ったり、汗流して畑耕したり、空調ない場所で鉄削ったりすることじゃないすよ。」と。

「下が居ない。下が育たない。まだ働きたい。ポジションそのままで!」

下を採用してましたか?人数減らした分、自分がやる仕事増えた中で下を育てられましたか?かつての体力や向上心も衰えたのにその見渡しの良い椅子に座り続けて、ポンプのように下から湧き上がってきているのに蓋をするんですか?

日本は勤続年数=会社貢献度ですもん。缶コーヒーのBOSSみたく「一番頑張ってんのオレらじゃん!」という愚痴もあって然りだと思いますよ。

「人が足りない。日本人は高い。なら安い途上国の人間を期間入れよう。」

自転車操業

てか、安い外国人労働者入れて給料出しても奴ら本国に送金してしまって自国に金回らないから。途上国だと馬鹿にして安い農民工雇ってたけど、中国も消費国になって日本は中国にモノ売りたい、国内でも中国語の表記振り回して店舗呼び込みしたりして、日本が生産国になってきてる。し、人口減も考えれば将来的に途上国転落よね。